ことし4月に行われた千葉市議会議員選挙の開票作業で票の数を実際より少なく発表していた問題で、
稲毛区の選挙管理委員会は当時の集計の責任者を停職1か月の懲戒処分としました。一方、刑事告発は
「明確な悪意があったかどうか分からなかった」などとして、見送る方針を明らかにしました。

この問題は、ことし4月に行われた千葉市議会議員選挙の稲毛区選挙区の開票作業で、集計の責任者が、
票の総数が手元の集計結果より少ないと勘違いし、帳尻を合わせるため無効票の数を実際より8票少なくする
不正を行って発表していたものです。

区の選挙管理委員会は28日、記者会見し、集計の責任者だった49歳の主査を停職1か月の懲戒処分にしたと
発表しました。

この問題で選挙管理委員会は当初、公職選挙法違反の疑いが強いとしていましたが「本人に明確な悪意が
あったかどうか分からなかった」などとして、刑事告発は見送る方針を明らかにしました。

会見した千葉市選挙管理委員会の石野隆史事務局長は「公務員として不適切な行為だったとは思うが
不正だったとは思わない」と述べました。

選挙管理委員会によりますと、開票結果は「候補者の得票に変更はない」として訂正は行わないということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190628/k10011973401000.html