吉原、品川などにあった江戸遊郭の文化もふくめ、日本の風俗サービスはこれまで、男性向けのものを中心に語られてきた。しかし最近、「女性向け風俗」が好調だという。
 男性不可侵の秘密の秘密の園は、Hなことをしてお金をもらえる “天職” なのか、心を無にして奉仕する “苦行” なのか−−。そこで働く男たちを訪ねた。
「弊社は2019年の2月に営業を開始しましたが、今では15人以上の男性が在籍しています」
 そう語るのは、女性専用風俗「レゴリス東京」を経営する山田氏(仮名)。東京・恵比寿に事務所を構える同店は、出張型の女性専用風俗店だ。
 男性が女性に奉仕する形態のサービスは増加傾向にあり、山田氏いわく、都内だけでこの1年間に30店舗以上が新規に営業を開始したという。山田氏も、このブームに着目して起業した。
「私はこれまで、芸能プロダクションで働いていました。その縁で、当店の男性スタッフは、俳優やモデルの卵、お笑い芸人など、たんなる風俗店や出張ホストとは違うカラーを打ち出しています」
「週に数名は面接希望者が訪れる」という同店では、どのような男性を求めているのか。
「当店では、いわゆる『ホスト顔』のような、“ふつうのイケメン” は一切採用していません。多様なニーズに対応できるよう、男性キャストの年齢は20歳から40歳までと、幅広いです。
 重要なのは外見の良し悪しより、清潔感やコミュニケーションスキルです。会社員も、常識が身についているので大歓迎。マッサージなどの性のテクニックに関しては、採用後にしっかりと研修で学んでいただきますから」(山田氏)
 同店に採用されると、研修期間に元セクシー女優と現役の男優から、プロのテクニックを徹底指導される。デビューを果たしたばかりの2人の風俗メンに話を聞いた。
 童顔の体育会系細マッチョ、Yasuさん(29)の前職は、AV助監督。現在は男優として活動しつつ、オフの日は風俗メンとして勤務するダブルワーカーだ。勤続2カ月で、すでに5人の指名客をゲットしている。
 撮影の現場では、性のテクニックを披露して絶頂させること以上に、女優のケアをすることが多い。
「それは女性向け風俗でも同じ。撮影現場で学んだ女性の扱い方を生かして、お客さまを満足させたいですね」
 一方、先月まで代官山で美容師として働いていたというYuさん(25)は、美容師時代の接客テクニックを活かした、癒やしプレイを売りにする新人だ。昼はイタリアンレストランに勤務し、夜や休日に風俗メンとなる。
「女性へのシャンプーやマッサージが得意なので、その癒やしテクニックをお客さまに喜んでいただくことが多いですね。いまは週2回程度の出勤ですが、いずれはこちらを専業にしたいです」
 気になるサービス内容は、こうだ。
「当店は電話かWebページから申し込む、事前予約制の出張型サービスです。基本は、ホテルやご自宅での性感マッサージヘルスコースと、カフェや居酒屋などでのデートコースがあります。組み合わせて申し込まれるお客さまも多いですね」(山田氏)

つづく

ソース
https://smart-flash.jp/night/72679