京都市の市営バスと地下鉄を合わせた1日あたりの乗客数は、昨年度、76万人を超えこれまでで最も多くなりました。
バスの乗客が減少した一方、地下鉄の乗客が大幅に増えていて市は、今後も混雑が深刻なバスから地下鉄へと観光客などを政策で誘導しながら全体の乗客数を増やしたいとしてい
ます。
京都市によりますと、昨年度、市営のバスの乗客は36万4000人で前の年度より3600人少なくなった一方、地下鉄の乗客は39万7000人と、前の年度より9200人
増えました。
これによって、バス、地下鉄を合わせた乗客数は76万1000人となり、統計が残る昭和56年以降で最も多くなりました。
市は、去年、台風や豪雨が相次ぎバスの運休が相次いだことや、地下鉄とバスの両方を利用できる一日乗車券を値下げしたことなどが地下鉄利用者の増加につながったとみていま
す。
今年度もバスと地下鉄とを合わせた1日あたりの乗客数を80万人にまで増やす目標を掲げていて、市は、混雑が深刻なバスから地下鉄へと観光客などを政策で誘導しながら全体
の乗客数を増やしたいとしています。
京都市交通局では「バスの乗客の減少は市民がバスを利用しやすくなっていることを示していると思うので、さらなる利便性の向上に努めたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20190619/2010003778.html