香川県小豆島の寺で夏至を挟んだ時期に岩肌に当たる太陽の光が観音様のように見える「夏至観音」が現れ、信仰を集めています。
「夏至観音」が見られるのは小豆島町坂手の「小豆島八十八か所霊場」の１番札所の寺「洞雲山」です。
毎年、夏至の前後のおよそ５０日間、天気の良い日の午後３時ごろになると境内の岩の隙間を通った太陽の光が岩肌に当たり、その様子が、観音様が錫杖と呼ばれる杖を手にして
立っているように見えます。
この時期にしか見られないことから「夏至観音」と呼ばれています。
太陽の高さが変わると形も変わるため、高さ３メートルほどある観音様の姿に見えるのは１日にわずか５分ほどです。
寺の住職が祈とうする中、「夏至観音」が現れると、訪れた人たちは手を合わせたり、神秘的な光景を写真に収めたりしていました。
インターネットを見て大阪から訪れたという人は、「実物はほんとうにすごい。感動した」と話していました。
また徳島から訪れた遍路姿の人は、「観音様の姿に見とれていた。穏やかな日がいつまでも続くようにお参りしました」と話していました。
この「夏至観音」は来月中旬ごろまで天気の良い日に見られるということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20190619/8030003912.html
