確かに、当初は阪神戦(7−9日=甲子園)でのデビューも取り沙汰されていた。昨夏の甲子園のヒーローが凱旋するシナリオは、
吉田輝のデビュー戦にふさわしく思えたが、普段客入りが寂しい札幌ドームの平日ナイターに3万3563人を動員し、
白星との一石二鳥を果たした栗山マジックはさすがだ。
「まだ1回だけだからね。3回くらい投げないとね」と“あっぱれ!”を出さなかった張本氏は、「斎藤みたいになってもらいたくないわね」と、
人気先行で伸び悩む斎藤佑樹の二の舞阻止まで口にした。
二刀流・大谷翔平(現エンゼルス)の売り出しにも成功している栗山マジックに、日本ハムOBでもある張本氏があえて警鐘を鳴らした格好だ。
次回の吉田輝の先発は23日の中日戦(ナゴヤドーム)が有力視されている。昨季の松坂大輔景気が忘れられない相手の中日にも、
早くも人気を当て込まれているとか。人気優先の周囲に翻弄され第二の斎藤となることを、張本氏が危ぐするのも当然か。(江尻良文)
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