女子57キロ級で史上初の五輪5連覇を目指す全日本女王・伊調馨(35)=ALSOK=は、予選B組の2回戦で坂上嘉津季(26)=ALSOK=にフォール勝ちして2連勝。同組首位で決勝トーナメントにコマを進めた。
第2ピリオド残り55秒。坂上にタックルされ2失点した後の1―3の場面だった。坂上の右膝にタックルを浴びせて仰向けにして2点を奪い、そのまま一気にフォールした。坂上は古傷の右膝を故障し、担架で運ばれた。
2016年リオ五輪63キロ級女王の川井梨紗子(24)=ジャパンビバレッジ=も2回戦で南條早映(19)=至学館大=に12―4で圧勝。1試合を残して準決勝進出に前進した。
出場7人の同階級は2組のリーグ戦を経た後に各組上位2人による、たすきがけの決勝トーナメントを行うノルディック方式で実施された。過去5度の直接対決は全日本選手権を制した伊調の4勝1敗。
前回は昨年12月の全日本選手権で2度対戦。川井梨が予選で伊調に2―1で勝ち、再戦となった決勝戦は、伊調が1―2から残り10秒に2点を奪い返す3―2で逆転優勝した。
伊調が今大会を制すれば、3位以内で東京五輪代表が決定する世界選手権切符を手にする。川井梨が優勝なら7月6日のプレーオフ(埼玉・和光市総合体育館)まで世界選手権の代表争いはもつれる。
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