【パリ=三井美奈】仏捜査当局は13日、仏自動車大手ルノーのカルロス・ゴーン前会長がベルサイユ宮殿で
結婚披露宴を開いて社有資産を不正流用した疑いで、パリ郊外の自宅を捜索した。仏メディアが
一斉に報じた。

 この疑惑は2016年10月、ルノーがメセナ契約で得た同宮殿の使用特典を前会長が披露宴のために
使ったというもの。ルノーは社内調査で発覚したと発表。5万ユーロ(約600万円)相当の流用に
あたるとして、検察に通報していた。

 ルノーは今月初めには、日産自動車との統括会社を通じて前会長が計約1100万ユーロ(約13億円)を
私的な旅費などに流用した疑いがあると発表。日産と連携し、統括会社の本部があるオランダで
法的措置を検討している。
https://www.sankei.com/world/news/190614/wor1906140019-n1.html