【カイロ時事】中東の原油輸送の大動脈であるホルムズ海峡近くで13日、石油タンカー2隻が攻撃を受けた。
報道によると、魚雷による攻撃との情報もあり、船体が大きく損傷したという。バーレーンに司令部を置く米海軍第5艦隊は声明で、
「攻撃の情報は承知している。救難信号を2度受信し、海軍艦艇が現場海域で救援活動を行っている」と明らかにした。
日本の経済産業省は、ホルムズ海峡付近で日本関係の貨物を積んだ船2隻が攻撃を受けたと発表した。日本人の乗組員はいないという。
国土交通省は、日本の海運会社、国華産業(東京都千代田区)が運航するケミカルタンカー「KOKUKA Courageous」(パナマ国籍)が被弾したとの情報があったと発表した。
報道によると、攻撃を受けたタンカー2隻の乗組員は計44人。うち1隻の1人が軽傷を負った。イランのメディアは、乗組員は近くを航行したイラン船舶に救助され、
イラン南部ホルムズガン州の港に搬送されたと報じた。
現場近くでは、5月にアラブ首長国連邦(UAE)東部フジャイラ沖でサウジの石油タンカーなど4隻が「妨害攻撃」を受けた。サウジやUAE、ノルウェーの予備調査では「国家による攻撃の可能性」を指摘。
ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は「イランの機雷が使われたのはほぼ間違いない」と述べ、イランの関与を批判していた。 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190613-00000088-jij-m_est