https://www.sagatv.co.jp/news/archives/2019061100312
佐賀市の住宅街に約1カ月にわたってサルが居座り住民からは「子供を外で遊ばせることができない」などと不安の声が上がっています。なぜ住宅街に住み着いているのか、また、なぜ捕獲できないのか取材しました。
今月5日、佐賀市に住む20代の女性からサガテレビアプリに投稿されたものです。投稿者からは「1カ月サルが居座り、子供を外で遊ばせられない」とメッセージが添えられていました。
サルが居座っているのは、筑後川昇開橋の南西にある佐賀市諸富町東搦地区。
「いつサルに危害を加えられるか」住民に不安が広がっています。
市によりますと、このサルは、佐賀市久保泉町の山から、神埼市、佐賀市蓮池町、北川副町を経て諸富町東搦地区に行きついたということです。その距離、実に約30キロ。
サルの専門家で高崎山自然動物園楽猿案内担当班江川順子さんによると「もともと山の中を遊導生活する動物なので(30km移動は)問題ない。群れを出た若いオスと推測する。子孫残すため新たな群れ探してその時に人里に出てしまった可能性高い」とのことです。
しかし、なぜこの地区に居座り続けるのでしょうかー
この地区のあちこちにビワの木や家庭菜園などサルの餌となるものが多くいことに加え、雨風をしのげる空き家が多いことも理由とみられています。
高崎山自然動物園楽猿案内担当班江川順子さん:
「食べ物があって人があまりいない生活しやすいのではないか。食べ物があるうちはなかなか動かないと思います」
近くの幼稚園は一時、園外の散歩を中止に。市教育委員会も、町内の小学校に出没ポイントを伝え注意を呼び掛けています。市は罠を2カ所に設置しましたが捕獲には至っていません。
佐賀市役所環境政策課岩村康生さん:
「銃による駆除も考えられるが住宅街で放つわけにもいかない。網を持って(対応)したが獲れるようなスピードでなく、すぐに脇をすり抜けていった」
今のところ、サルに襲われたという報告はありませんが高崎山自然動物園は、サルを見かけても食べ物は与えず、目を合わせないよう呼びかけています。
(リンク先に動画あり)