サグラダ・ファミリアにようやく建設許可 2026年の完成目指す
スペインのバルセロナにある世界的な観光名所、サグラダ・ファミリア教会は、長年許可がないまま
建設が続いている状態でしたが、このほど市からようやく正式な建設の許可がおりました。
2026年の完成に向けてバルセロナ市と教会側は協力していくことになります。
世界的な建築家、アントニオ・ガウディの代表作であるサグラダ・ファミリア教会は、年間300万人以上が
訪れる観光名所として知られ、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。
教会は、137年前の1882年に着工し、いまも建設が続いていますが、3年前、バルセロナ市が
「建設の許可がない」と指摘し、許可の有無をめぐって論争となっていました。
着工当時は別の自治体だったため、バルセロナ市に合併された際に建設の許可が更新されなかったため
と見られています。
このため、市と教会の建設を担う委員会が3年にわたって交渉を行ってきましたが、両者は
公式ホームページを通じて、今月7日に市から正式な建設の許可が出されたと発表しました。
発表によりますと、教会側が建設にかかる税金として460万ユーロ、日本円で5億6000万円余りを
市に支払い、市もそれを教会に通じる道路の整備などに充てることで合意したということです。
教会は、ガウディの没後100年にあたる2026年の完成を目指しているということで、世界的な建築を
めぐる問題はひとまず解決し、バルセロナ市と教会側は完成に向けて協力していくことになります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190609/k10011946161000.html