中学生、暴言問題に切り込み 明石市長ソファにのけぞる
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中学校2年生が地域で就業体験する「トライやる・ウィーク」が3日、兵庫県明石市内で始まった。市立中学校と特別支援学校に通う2432人が7日まで、一斉に社会へ飛び出す。多様な867の職場で5日間、自分らしく生きる手がかりを見つける。(藤井伸哉、勝浦美香)
明石市教育委員会によると、初年度の1998年度は687事業所が協力し、翌年以降は延べ900前後の事業所に広がっている。2018年度までに、5万7095人の中2生が就業体験した。
今年は、保育園やスーパー、スポーツ店、飲食店、漁協、青果店、病院、消防、自動車販売店、美容室、神社などの事業所が協力している。
地域の理解が深まっているとはいえ、幅広い職種の事業所から協力を得るのは骨の折れる仕事という。トライやるが終了するとすぐに礼状を送り、秋から冬にかけて教職員やPTA役員が事業所を訪れるなどしている。
市教委によると、就業体験が注目されがちだが、本来の目的は生徒が体験から学び、成長に結びつけること。担当者は「豊かな心を育む5日間にしてほしい」と話している。
■市長へ暴言問題鋭く質問 記者体験始めた生徒たち
神戸新聞明石総局では、高丘中の碓氷晃弓さん(13)、大蔵中の大澤真弘さん(13)、望海中の坂本光さん(13)、野々池中の林谷映和さん(14)の4人が記者体験を始めた。
初日はいきなり、明石市の泉房穂市長(55)にインタビュー。暴言問題を巡る鋭い質問が飛び出し、市長が応接室のソファにのけぞる場面もあった。
事前にじゃんけんで決めていた1巡目の順番。トリを務めた大澤さんは「一度市長を辞めて再び当選したが、市民への思いは」と直球勝負。泉市長は「あぁ…。えらい取材やね」とたじろぎ、言葉を選びながら「期待に応えるための責任が重い」と答えた。
明石市長「給料3割カットやめる」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190607-00000037-mai-soci
兵庫県明石市の泉房穂(ふさほ)市長(55)は7日、財政健全化を理由に2011年の初当選時から続けてきた市長給料(基本給)の3割カットをやめる考えを示した。
財政状況が好転し、部下への暴言で引責辞職した後の3月の出直し選と、任期満了に伴う4月の市長選で公約しなかったためと説明している。
しかし、約1カ月間に2度も市長選が行われて選挙費用が約7000万円増えており、一部市議からは「削減を続けるべきだ」との声が上がっている。
泉市長は1、2期目とも給料の3割カットを市長選の公約に掲げ、いずれも当選直後の6月市議会に条例改正案を提出したが、7日開会の市議会への提出は見送った。
削減中の昨年5月の給料は月額75万8800円だったが、条例の効力が切れた今年5月は同108万4000円だった。
泉市長は取材に「今回は財政が好転しており、人口増、税収増の好循環を進めるため、身をささげる改革をする」と述べた。【浜本年弘】