文在寅(ムン・ジェイン)大統領は6日、国を守るため犠牲になった人々を追悼する「顕忠日」の追悼式で、「愛国の前に保守も進歩もない」と左派と右派の統合を強調した。

文大統領は「既得権や私益ではなく、国家共同体の運命を自身のものだと考える心が愛国だ。
既得権にしがみつくなら、保守も進歩も本物ではない。私は保守でも進歩でもすべての愛国を尊敬する」と述べた。

これに対して、最大野党・自由韓国党の全希卿(チョン・ヒギョン)広報担当は「大統領府と執権勢力こそ韓国社会で最も極端に偏っている勢力だ」と述べた。
同党関係者は「金元鳳(キム・ウォンボン)が愛国者だという言葉に耳を疑った。大統領府は報勲家族の恨(ハン=無念の思い)まで編集しておきながら、今さら(左派と右派の)統合を口にするのか」と批判した。
「金元鳳」は大韓民国臨時政府光復軍副司令官をつとめた後、北朝鮮に渡り朝鮮労働党中央委員になった人物だ。

また、「大統領府が報勲家族の恨(ハン=無念の思い)を編集した」とは、韓国戦争(朝鮮戦争)で戦死した韓国軍兵士の遺族が4日の大統領府招待の昼食会で、文大統領に
「北朝鮮を助けるにしても謝罪を受けてからにするべきだ」と述べた部分を、大統領府が記者会見で削除したことを指す。
野党・正しい未来党のイ・ジョンチョル広報担当は「保守と進歩の色分けをする一方的な主張を続けているのは文大統領自身だ」と指摘した

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