JR東日本は4日、2021年度に水素を燃料に走る試験車両の実証実験を始めると発表した。
2両編成の車両には水素タンクと、燃料電池(FC)などを搭載する。
開発や実験を合わせて40億円を投じ、実用化を目指す。水素で動く車両は世界的にも珍しい。
FCの導入にあたって、燃料電池車(FCV)を開発するトヨタ自動車から知見の提供を受けた。

水素タンクやFCを搭載し、水素を燃料に動く2両編成の試験車両を開発する。高圧水素を使うことで最大140キロメートルの走行が可能だ。
21年度に神奈川県内のJR鶴見線や南武線で3年程度実証実験をした後、実用化を目指す。ドイツにはすでに水素で動く鉄道があるが、業界的には珍しい。

水素を活用した二酸化炭素(CO2)の排出量削減に向けて、JR東日本はすでにトヨタと業務連携を結んでいる。実験においても協力していく考え。

JR東日本、水素で動く車両開発、21年度に実証実験
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45674010U9A600C1TJC000/