(CNN) インドネシアの国家防災庁(BNPB)は25日、同国の観光リゾート地バリ島にあるアグン山(標高3031メートル)が24日に噴火し、
半径2.5〜3キロの範囲内に溶岩や火山岩を噴き出したと報告した。
噴火は約4分半続いたという。ロイター通信によると、火山灰が周辺の数十カ所の村落に降り注いだが、被害者の報告はない。避難活動も起きていないという。
同通信は噴火の影響で24日から25日にかけ、バリ空港発着の航空便が一部欠航になったと報じた。オーストラリア発着の一部の便に影響が出た。
ただ、その後、正常運航に戻ったとも伝えた。
BNPBによると、アグン山は今月に入り、今回の分を含め3度噴火。それぞれの噴火には6日間の間隔があった。
同山噴火の警戒レベルは上から2番目の「3」にとどまっている。半径4キロ内は立ち入り禁止区域に指定されている。
アグン山は過去に何度も噴火しており、1963年には1700人以上が死亡し、複数の村落が破壊される被害が出ていた。
2017年には、同島上空の高さ9100メートルまで火山灰の雲が届く噴火が起き、警戒レベルは最高の「4」に引き上げられてもいた。
この噴火では付近の住民ら約2万9000人が居住先から避難していた。
https://www.cnn.co.jp/world/35137495.html
https://www.cnn.co.jp/storage/2019/05/26/70f642191915e8cacb8be2ec75f435f6/t/768/432/d/01-agung-eruption-0524.jpg
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