台湾当局で安全保障を統括する高官が、今月、アメリカを訪問した際、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するボルトン大統領補佐官と会談したことがわかりました。
国交のないアメリカと台湾の安全保障を担当する高官が会談するのは極めて異例で、中国が強く反発することが予想されます。

台湾の外交部は25日、外交や安全保障政策を統括する、総統の諮問機関・国家安全会議のトップの李大維秘書長が月13日から21日までアメリカを訪問したと発表しました。

台湾当局の関係者によりますと、李秘書長はワシントン滞在中、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するボルトン大統領補佐官と会談したということです。会談の日時や内容は明らかになっていません。

アメリカは1979年に中国と国交を結んだことに伴い台湾と断交していて、安全保障を担当する双方の高官が首都ワシントンで会談するのは極めて異例です。

アメリカでは去年、台湾との間で閣僚などの往来を促進する法律が成立し、アメリカ政府高官の訪問が増えるなど台湾との関係を強化しています。

トランプ政権としては台湾の高官との異例の会談によって、貿易交渉で激しく対立する中国をけん制するねらいがあるとみられますが、中国が強く反発することが予想されます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190526/k10011929611000.html
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