近い将来の日本復帰はあるか? 1980〜90年代に日本で活躍した歌手の桂銀淑(ケイ・ウンスク=57)が本紙の電話取材に応じた。
2007年に覚醒剤取締法違反の容疑(所持)で逮捕された桂は翌年国外に強制退去処分となって以降、韓国で活動中。15日には37年ぶりとなる新アルバム「Re:Birth」をリリースしたばかりだ。
いまだ日本に再上陸を果たせていないが、NHK紅白歌合戦に7年連続で出場した“演歌の女王”は今何を思っているのだろうか。その肉声とは――。

「日本は私が若いときに過ごした思い出のあるところ。もう一度戻りたい気持ちがあります」

 桂は開口一番、そう口にした。

 77年に韓国でモデルデビューをした桂は、作曲家の浜圭介氏に見いだされ、84年に来日。翌年「大阪暮色」でデビューすると「すずめの涙」「夢おんな」などヒット曲を連発した。
90年にアルバム「真夜中のシャワー」で第32回日本レコード大賞アルバム大賞を受賞。88年から94年まで7年連続で紅白歌合戦への出場を果たした。ついた愛称は“演歌の女王”だ。

「歌は抜群にうまかった。独特のハスキーボイスが日本人の心を打ち、夢中にさせましたね」(ワイドショー関係者)

 ところが、01年に人生が暗転する。借金トラブルに巻き込まれ、心身ともに疲弊。
07年に覚醒剤取締法違反で逮捕されたことが影響し、ビザの延長が認められず、国外に強制退去となった。現在も日本への再上陸は果たせていない。

 また、韓国でも14年に詐欺罪で起訴、翌15年には、またも覚醒剤で逮捕されるというトラブルの雨アラレ。だが、ここにきてようやく歌手活動を再開させ、新アルバム発売に至ったというわけだ。

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