「北方領土」に素朴な疑問 1/2
「北方領土は戦争で取り返すしかないのでは?」と酔っぱらってからんだ若い国会議員が所属政党を除名処分になりました。
なんだかなーと思いますが、日本の政治家たちがなんだかんだとこだわってきたこの「北方領土」問題、私としては、この議員をはじめ、
なぜこの領土問題に日本の政治家たちがこれほど拘泥するのか理解できません。その理由は以下の通りです。
1.2019年現在、北方領土に日本国籍をもつ日本人は誰も住んでいないそうです。
戦後、ロシア人と結婚して日本に帰国せずに残ったり、日本人の血をひく2世や3世たちは住んでいるそうですが、彼らのアイデンティティはすでに日本人とはいえないでしょう。
逆に、現在この島々には、1万人を超える数のロシア人が住んでいます(歯舞群島を除く)。その中にはこの土地で生まれ育った人々も少なくないはず。
もしも北方領土が政府の言う通り日本に返還されることになったら、このロシア人たちは日本人になるのでしょうか?
それともロシアの他のどこかの土地へ強制移住させられるのでしょうか? 彼らが通う学校では日本語の授業が行われることになるのでしょうか?
役所の書類はすべて日本語になるのでしょうか?
誰も人が住んでいない尖閣諸島や竹島と違い、北方領土にはすでにロシア人が住んでいるのであり、彼らにとってはここが故郷です。
同じロシア人の中には「日本が大金を払うのなら北方領土返還してもいい」という人が少なからずいるそうですが、その人たちはここに住んでいる同胞たちの生活や将来を考えているのでしょうか?
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