札幌市中央区の札幌市立大桑園キャンパスで2014年に、胎児か新生児の1体を含む身元不明の
人骨3体分の標本が見つかっていたことが15日、わかった。
いずれも1965年ごろ死亡したとみられ、死因は不明。
同市は今年3月に火葬し、遺骨を市内の霊園で保管している。
1体は性別不詳の胎児か新生児で、他の2体は30〜40代の男性と40〜50代の男性と推定される。
14年6月、同大職員が看護学部などがある管理・実習棟の模型展示室を整理していた際、段ボール箱
2箱と木箱1箱に分かれて戸棚に収納されているのを発見した。
全身の骨があり、一部は針金で結束されるなどしていた。
遺留品はなく、木箱に手書きで同大の前身の「高等看護学院」と記されていた。
同大が過去の記録を調べ、関係者に聞き取りをしたが、保管の経緯などはわからず、今年2月、道警に引き渡した。
その後、身元引受人のない死体として市が火葬した。
同大によると、授業などで人骨の標本を使用した例があるかは確認できなかった。(
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/305436/