園児2人死亡事故 前の車に続いて右折しようとしたか
2019年5月9日 12時13分

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190509/k10011909671000.html


8日、大津市で保育園児の列に車が突っ込み2人が死亡した事故で、交差点で衝突した乗用車が前の車に続いて右折しようとしていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。捜査関係者は、ドライブレコーダーの映像を解析するなど、詳しい状況を調べています。

8日午前、びわ湖沿いの大津市の交差点で、歩道で信号待ちをしていた近くの保育園の園児と保育士合わせて16人の列に車が突っ込み、いずれも2歳の伊藤雅宮くんと原田優衣ちゃんが死亡しました。

別の園児1人が意識不明の重体になっているほか、合わせて13人が重軽傷を負いました。

警察によりますと、事故は、交差点を直進しようとした軽乗用車に、右折しようとした乗用車が衝突し、そのはずみで軽乗用車が歩道に乗り上げたということです。

警察は、乗用車を運転していた大津市の新立文子容疑者(52)を過失運転致死傷の疑いで逮捕しました。

捜査関係者によりますと、乗用車は、右折専用のレーンを通り、前を走る車に続くようにして、右折しようとしていたということです。

直進していた軽乗用車にはドライブレコーダーが付いていたということで、警察は、記録された映像を解析するなど、詳しい状況を調べています。

現場の交差点に献花台
事故から一夜明けた現場の交差点では、設置された献花台に花を手向けたり、立ち止まって手を合わせたりする人の姿が見られました。

ウォーキングをするために現場の交差点を通るという40代の女性は、「あんな事故が起きるなんて信じられません。気持ちをうまくことばにすることができませんが、二度と事故が起こらないように祈っています」と話していました。

また事故のことを知って献花台に手を合わせに来たという80代の男性は、「たった2年しか生きていない子どもたちが亡くなったことはかわいそうでしかたない。見通しのよいまっすぐな道路でこんな事故が起きるとは信じられない。車のハンドルを握る人には気をつけて運転をしてもらいたい」と話していました。