【ワシントン時事】ジョセフ・ユン前米北朝鮮担当特別代表は29日、CNNテレビに出演し、
北朝鮮に拘束されていた米大学生オットー・ワームビア氏の解放を2017年に実現した際、
「治療費」名目で200万ドル(約2億2000万円)の支払いを約束する文書に署名したことを認めた。

 ユン氏は在職中の17年6月、平壌を訪問し、昏睡(こんすい)状態に陥っていたワームビア氏の解放を
要求。北朝鮮側から200万ドルを請求されたため、ティラーソン国務長官(当時)に判断を仰いだところ、
すぐに承諾を得られたという。ワームビア氏は署名後に帰国したが、直後に死亡した。ユン氏は、
トランプ大統領も支払いを許可したと「理解している」と語った。

 ただ、トランプ氏は26日、「北朝鮮にお金を払っていない」とツイッターに投稿。ユン氏も、少なくとも
18年3月の自身の退任までは支払われた事実はないと明かした上で、「(他国政府との)約束は
守るべきだ」と指摘した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019043000198&;g=int