韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領と北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が会談し、朝鮮半島の完全な非核化を目指すことで合意した「パンムンジョム(板門店)宣言」から、27日で1年となります。
しかし、北朝鮮の非核化が進まない中で、南北の関係改善も行き詰まっており、韓国で行われる記念行事には北朝鮮は参加しない予定です。

「パンムンジョム宣言」には、朝鮮半島の完全な非核化を目指すことなどが盛り込まれ、南北の当局者が常駐する共同連絡事務所が設置されたほか、非武装地帯で兵士が警戒にあたる施設の一部が撤去されるなど、
南北間の緊張緩和をもたらし、史上初の米朝首脳会談にもつながりました。

しかし、その後も北朝鮮の非核化に向けた具体的な進展が見られないことから、アメリカのトランプ政権は制裁の緩和に慎重になり、北朝鮮との経済協力に期待を寄せる韓国側と足並みが乱れています。

さらに、韓国政府が米朝の仲介役を果たすとしているのに対し、北朝鮮のキム委員長は「差し出がましい『仲介者』や『促進者』としてふるまってはならない」と批判しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190427/k10011898711000.html