国内唯一の“赤い城”とされる首里城で、工芸品に使われた赤色をテーマにした企画展が19日から始まりました。
那覇市にある首里城公園で始まった企画展には琉球王国時代から伝わる赤色の漆器や絵画など、13点が並んでいます。
首里城は国内で唯一の“赤い城”とされ、魔よけなどとして工芸品にも赤色が好まれていました。
濃い赤色が特徴の19世紀につくられた琉球漆器は水銀を含む鉱物由来の「朱」という顔料が使われていて、当初は、朱色でしたが、年月を経て赤が濃くなっています。
また、桃色が特徴の帯には、「臙脂」という昆虫由来の顔料が使われています。
神戸から訪れた60代の女性は「きらびやかだけではない、さまざまな赤色が感じられました」と話していました。
学芸員の上江洲安亨さんは「首里城の赤と工芸品の赤を比べて、その違いを楽しんでもらいたい」と話していました。
この企画展は、展示の内容を変えながら、ことし7月2日まで首里城公園で開かれます。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20190419/5090006300.html