三重県を訪問していた天皇、皇后両陛下は19日、宿泊先の志摩市から私鉄と新幹線で帰京し、平成最後の地方訪問を終えられた。
行く先々で大勢の人が集まり、近鉄賢島駅前では、「ありがとうございました!」などの声が次々と上がった。同駅から名古屋駅までの沿線では、多くの住民が両陛下が乗られた特急に手を振り、「長年お疲れさまでした 感謝」の看板を掲げるなど、温かく見送った。宮内庁によると、両陛下は左右の車窓に代わる代わる移動し、住民を見つけるたびに手を振って応えられていたという。
両陛下は18日、伊勢市の伊勢神宮で、今月末の退位を報告する「神宮に親謁(しんえつ)の儀」に臨み、外宮(げくう)、内宮(ないくう)の順に参拝された。儀式に合わせ、5年ぶりに三種の神器の剣と璽(じ)(曲玉(まがたま))が皇居から持ち出される「剣璽動座」が行われた。
両陛下は23日、昭和天皇の武蔵野陵(むさしののみささぎ)(東京都八王子市)を参拝される。26日に都内で開かれる「みどりの式典」への出席が皇居外での公務としては在位中最後となる見通し。30日、皇居・宮殿で、「退位礼正殿(たいいれいせいでん)の儀」に臨まれる。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190419-00050272-yom-soci