アメリカ合衆国陸軍は2018年11月、実戦・訓練へのマイクロソフト製MRヘッドセットHoloLensを
10万台導入することを決めました。この米陸軍向けに改良されたデバイスを、米放送局CNBCの記者が
実際に体験しました。
まるでFPSのリアル版
記者によると、デバイスはまだ導入の初期段階のため撮影が禁止されていたということです。
しかし実際に米陸軍向けのHoloLens 2を装着し、検討中のソフトウェアを体験することができました。
記者はHoloLens 2をつけ、バイザー越しに現実世界を見ます。使用したのはテスト品だったため多少
バグもあり、デモの途中で1度再起動が必要だったと言います。
https://www.moguravr.com/us-army-hololens-2/
最初に見えたのは視界に広がる地図。自分のいる場所を、上から俯瞰して眺めた航空写真のような図に
なっていました。記者が頭の向きを変えると彼がいる場所を表す矢印も向きを変えます。
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また地図上には、ヘッドセットをつける他の隊員を示す多数の点も見られました。さらに上を見上げると、
兵士らの意見で盛り込まれたというコンパスが確認できます。移動すれば地点情報も変わり、敵味方の
位置を確かめるのに役立ちます。
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IVASの機能は他にもあります。赤外線画像を使い、暗闇や物陰に潜む相手も見ることができます。
またヘッドセットをつけたまま照準を合わせられるよう、視界にレティクルが示される機能もあります。
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