日本の安倍内閣が、今年2月にハノイで行われた米朝首脳会談が決裂する可能性を
あらかじめ把握していたことが7日までに分かった。また、韓国大統領府(青瓦台)が
米朝間の異常なムードを会談前に感知していなかった点について、日本が疑問に
思っていたことも確認された。

 東京にいる複数の外交筋によると、安倍内閣は米国務省のビーガン特別代表が
2月6日から訪朝し、北朝鮮の金赫哲(キム・ヒョクチョル)国務委員会対米特別代表と
協議した後から、米朝間に異常な空気が流れていることを把握した。ハノイの首脳会談
準備のために訪朝したビーガン特別代表に対し、北朝鮮は自分たちの考える
「寧辺の非核化」ばかり主張したため、日本は「首脳会談が決裂する可能性」に関する
情報を集め始めたのだ。日本は主に米国にある日本大使館を通じて情報を集めたという。

 安倍内閣はさらに、2月22日からハノイで開催されたビーガン氏と金赫哲氏の最後の
協議でもただならぬ空気が流れていることを感知した。そのため安倍内閣は会談決裂に
備え、決裂した場合のさまざまなシナリオを想定して準備を進めたという。

 一方の韓国大統領府は、2月28日にトランプ米大統領が金正恩(キム・ジョンウン)国務
委員長との会談で「北朝鮮は米国の望む非核化を実施する準備ができていなかった」として
会談を決裂させることを、全く予想していなかった。韓国大統領府は会談決裂の30分前に
「南北対話が再び本格化すると予想している」と発表したが、直後にトランプ大統領が
一方的に会談場を後にしたとのニュースが流れ、慌てふためいた。東京のある消息筋は
「安倍内閣はこのとき、韓国側がなぜこうなることを予測できなかったのか、不思議がっていた」
と話した。

 これに関連し、日本では▲トランプ政権が2回目の米朝首脳会談の進み具合について
日本側により多くの情報を提供していた可能性▲韓国外交部(省に相当)が米朝間の
異常な雰囲気をきちんと把握できていなかった可能性▲韓国外交部は米朝首脳会談前に
異常の兆候を報告したのに韓国大統領府が黙殺した可能性−がささやかれている。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/04/07/2019040780027.html