第19回統一地方選前半戦の11道府県知事選と41道府県議選などは4月7日、投票が締め切られた。
福井県知事選は、出口調査や世論調査、取材を加味した結果、無所属新人で前副知事の杉本達治氏(56)が初当選を確実にした。
5選を目指した無所属現職の西川一誠氏(74)と、共産党新人で党県書記長の金元幸枝氏(61)を退けた。杉本氏は戦後7人目、16年ぶりの新知事となる。
任期は23日から4年間。
⇒福井県知事選、県議選の開票速報はこちら
知事選は3月21日に告示された。総務省OB同士で、県庁で上司と部下だった西川、杉本両氏による保守分裂の展開に、金元氏が政策の対立軸を掲げて挑む構図となった。3人による争いは2003年春以来。
杉本氏は「若さと行動力」を前面に打ち出し、世代交代の必要性を強調。北陸新幹線を生かした観光振興や農林水産業への支援強化などを訴えた。30年余りの総務官僚としての経験と人脈もアピールして、幅広く支持を広げた。
西川氏は北陸新幹線の県内延伸や開業3年前倒しの実現、国体総合優勝など4期の実績を主張。幸福度日本一をさらに充実させると継続の重要性を訴えたが、及ばなかった。
金元氏は原発ゼロや北陸新幹線関連事業の見直しを掲げた。消費増税や改憲反対も訴え、安倍政権に対する批判票の取り込みを狙ったが浸透しなかった。
投票は午前7時から県内403カ所で行われた。一部繰り上げの投票所を除いて午後8時に締め切られた。開票は同9時から17市町で随時始まる。
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/831126
https://fki.ismcdn.jp/mwimgs/e/2/600m/img_e2ce8b419a926dbe2f543568fa657302389737.jpg