高校の体育の授業中に、教師に背中を強く押されて椎間板へルニアになり、長時間いすに座っていることができなくなったとして、18歳の元生徒の男性が県に対して660万円
余りの損害賠償を支払うよう求める訴えを奈良地方裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは、県立郡山高校に通っていた神原雄大さん(18)で、5日、奈良市内で会見しました。
訴えによりますと、神原さんは高校3年生だった去年4月、体育の授業で柔軟体操をしていた際、男性教諭から背中を急に強く押されて腰椎の椎間板ヘルニアになったとしていま
す。
手術を受けたものの、長時間いすに座り続けることができなくなり、授業を受けられず、ことしの大学入試も受けられなくなったとして、県を相手取り660万円余りの損害賠償
を支払うよう求めています。
現在は高校を卒業し、通院治療を受けていますが、今も長時間いすに座ることができず、会見中も痛みを感じて一時、席を立つなどしていました。
神原さんは、「理系の大学に進みたかったが、勉強もままならず、事故によって人生がひっくり返ったように変わってしまいました」と話していました。
これについて県は「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20190405/2050002118.html