【北京=高橋哲史】中国外務省の耿爽副報道局長は26日の記者会見で、中国の広域経済圏構想「一帯一路」に関し「日本がより積極的な姿勢で『一帯一路』に参加するよう希望する」と語った。
安倍晋三首相が一帯一路に基づく第三国での日中のインフラ協力に関し、対象国への適正な融資など4つの条件を満たす必要があるとの認識を示したことに対して答えた。

耿氏は「中日の指導者はすでに一帯一路の枠組みを使った第三国市場での協力で一致している。一帯一路の建設は中日が互恵の協力を深めるための新たなプラットフォームとなる」と述べ、日本の参加に強い期待を表明した。

首相は25日の参院予算員会で、一帯一路に基づく第三国での日中協力について「(4条件を)とり入れているのであれば、協力していこうということだ。全面的に賛成ではない」と語った。4条件として適正融資による対象国の財政健全性のほか、プロジェクトの開放性、透明性、経済性を挙げた。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO42934450W9A320C1PP8000?s=0