コカインを摂取したとして、麻薬取締法違反の罪で起訴されたピエール瀧被告(本名・瀧正則)(51)が4日、留置先の警視庁東京湾岸署から保釈された。瀧被告は3日に東京地裁に保釈を請求し、
4日に認められていた。保釈金は400万円。
黒いスーツに白シャツのピエール瀧被告は同署前で、「このたびは私、ピエール瀧の反社会的行為により、多くのみなさまにご迷惑と心配をおかけしました。誠に申し訳ございませんでした」と、
集まった報道陣に30秒近く頭を下げ続けた。
所属事務所の「ソニー・ミュージックアーティスツ」は2日夜に瀧被告とのマネジメント契約解除を発表。逮捕から23日ぶりぶりに“シャバ”に出てきた瀧被告を待ち受けるものは何か――。
「東京湾岸署から保釈されたら、瀧被告の居場所を特定したいマスコミと瀧被告サイドで熾烈な取材合戦がことになるでしょう。パターンとしては酒井法子やASKAの保釈の時とほぼ一緒です。
しばらくは“治療”などの名目でホテルや病院で安静にするはずです」(捜査事情通)
ASKAの保釈時は当時の妻が身元引受人になった。薬物依存症の治療のためには家族と仕事が何よりも大切とされる。瀧被告には妻と中学生の長女がいる。静岡県内の実家には80歳を過ぎた両親がいるが、
瀧被告を支えるのは約17年間連れ添った妻になりそうだという。
芸能ジャーナリストの芋澤貞雄氏が言う。
「瀧被告の妻は周囲に“彼と一生添い遂げたい”と漏らしているそうです。自宅の地下室で家族に隠れて背信行為にふけっていた夫の裏切りも、今回だけは許すつもりのようです」
保釈後、瀧被告は現実的な問題にも対処しなければならない。そのひとつが損害賠償金の確認と返済計画だ。冠番組の打ち切り、
公演中止、出演シーンの差し替えなどで総額30億円規模の損害額が発生したとも報じられた。瀧被告は世田谷区に3億円以上する自宅や高級外車を所有しているが、個人資産をすべて売り払っても足らなそうだ。
「瀧被告クラスの知名度がある芸能人になると、恐らく“社会復帰を手伝いたい”と言って接近してくる人が現れるはずです。俳優として地上波の番組に再び出演するのは難しいでしょうが、
これからも映画俳優や『電気グルーヴ』のメンバーとして活動していくことは可能でしょう。実際、ASKAも自主レーベルをつくって成功しています。瀧被告の逮捕によって被害を受けた関係者たちも、
彼の更生を助けながら働かせ、少しずつお金を返済してもらう方がありがたいはずです」(芋澤貞雄氏)
もっとも、巨額賠償金の返済計画にメドがついたとしても年頃の一人娘のケアや薬物依存からの脱却など、瀧被告には解決すべきことが山積している。
保釈された瀧被告を待ち受けているのは地獄だ。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190404-00000036-nkgendai-ent