【平安名純代・米国特約記者】大型ハリケーンや気候変動による自然災害で米国内基地の913施設が壊滅的な被害を受け、復旧費が約35億ドル(約3800億円)に達しているため、
米海兵隊が、同盟国との演習中止や訓練の縮小を決定していたことが31日までに分かった。
ロバート・ネラー米海兵隊総司令官は3月18日付のリチャード・スペンサー米海軍長官宛ての書簡で、予期せぬ自然災害への対応に加え、
トランプ米大統領が米軍施設建設予算の一部をメキシコとの国境の壁建設費として充当する計画が同隊の予算を圧迫していると指摘。
そのため、装備品の維持費や米本土での訓練を大幅削減するほか、インドネシアやスコットランド、モンゴルとの共同演習を中止。
オーストラリアや韓国との共同演習を縮小する事態に追い込まれていると窮状を訴えた。
ネラー氏は、追加予算が認められない場合は、訓練のさらなる縮小を余儀なくされるとし、「海兵隊の即応態勢に、大きなリスクを与え得る事態となる」と警鐘を鳴らしている。
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