サムスンの牙城・韓国を攻める家電メーカーとは
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日本の新興家電メーカー・バルミューダと、英ダイソンが韓国での販売拡大を競っている。GDP世界12位、人口約5100万人の韓国は、市場としては決して大きくない上に、少子化も急速に進む。
さらに、世界的電機メーカー・サムスン電子のお膝元でもある。この厳しい市場で日本などの家電メーカーが勝負をかけるのはなぜか? 

 こうした環境問題などを背景に、バルミューダ製空気清浄機の一つ前のモデルである『Air Engine』は、2013年に韓国で販売を開始して以来、毎年、日本を上回る売り上げを記録してきた。

 バルミューダは、03年に創業した新興電機メーカーだ。主力商品はトースターや扇風機、空気清浄器などで、他のメーカーとは一線を画すデザイン性と機能性を併せ持つ製品が売りだ。18年の売上高は111億6500万円に上った。

 もう一方のダイソンは、18年に韓国の現地法人を設立した。以前から、現地の小売業者などがダイソン製品を販売し、売れ行きは好調だったという。将来のアジア市場の重要性やさらなる販売拡大を考え、数年前から現地法人の立ち上げを計画していたそうだ。


韓国からアジア全域に?そのカギは


近年、日本のメーカーに代わって世界市場で台頭してきたのが、サムスンなどの韓国メーカーだ。今では、サムスンは日本の電機メーカーとは比較にならないほど存在感が大きい。

 米経済誌のフォーチュンが発表した、2018年の「グローバル大企業」500社のうち、サムスンは米アップルに次ぐ12位。韓国の全企業の中でも突出している。液晶パネルなどで知られるLG電子も178位に入る。ちなみに、日本の電機メーカーに目を向けると、日立製作所が79位、ソニーが97位、パナソニックは114位にとどまる。

 韓国でも、自国の経済を先導するサムスンなどの存在があるからこそ、日本と同様に、国民の家電への関心が高いのではないか。だからこそ、バルミューダやダイソンのような、高性能で高付加価値、つまり日本でも人気の“個性派家電”が売れるのではないかと筆者は見ている。