現在の白河市で生まれたと伝わる平安時代の僧侶、安珍の供養祭が開かれ、保存会や地元の中学生が念仏踊りを奉納しました。
安珍は、能や歌舞伎の演目「安珍・清姫伝説」に登場することで知られる平安時代の僧侶で、白河市が生誕の地と伝えられています。
命日とされる27日、恒例の供養祭が開かれ、安珍の像がまつられている「安珍堂」に住民およそ60人が集まり、保存会の5人が念仏踊りを奉納しました。
保存会の会員は高齢で引退する人が相次ぎ、例年会員が担当する鐘と念仏をことしは録音の音声で流していました。
27日は、保存会が指導している地元の中学1年生およそ40人も、鐘や太鼓の演奏とともに念仏を唱えながら踊りを披露し、見物に来た人たちから大きな拍手が送られていまし
た。
清姫役の女子生徒は「踊りを教えてもらって、安珍の生誕地ということを知りました。私たちが伝統を引き継げていけたらいいと思います」と話していました。
白河根田安珍歌念仏踊保存会の十文字初枝会長(75)は「会員が減ってしまいましたが、なんとか受け継いでいこうと活動しています。中学生が花を添えてくれて助かりました
」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20190327/6050004860.html