https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190327-00559016-shincho-kr

中学生の頃、私が夢中だったのは部活でもアイドルでもなく「自撮り」だった。当時持っていたカメラ付きミュージックプレイヤーを使って、
毎日、約100枚の自分の写真を撮っていた。甲子園球児並みに自撮りに情熱を注ぎ、日々研究を重ねた。

【画像】オルチャンになる前、一番モテてた時代の筆者

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 この話だけを聞くと自分の顔が大好きな勘違いバカに思われるだろうが、私は自分の顔が大嫌いだった。
自分の中での理想が高いわけでもなく、シンプルにブスなこの顔がとにかくコンプレックスで、鏡を見るたびため息をついて落ち込んでいた。

 しかし、自撮りで写った自分は、鏡に映る自分とは違った。

 アプリでフィルターをかけたり、カメラを傾けて斜め上から撮影するだけで、実際の自分よりもずっと可愛く写った。

同級生に「自撮り詐欺」「別人レベル」と揶揄されても写っているのは自分であるということが嬉しかった。

「自撮りなら私でも可愛くなれるんだ」という喜びと安心感のために毎日自撮りをし続けた。
当時ブログを開設していた私は自撮りをしてはブログで紹介し、知らない人にコメントで褒めてもらうという方法で
自分の強すぎる顔面へのコンプレックスを解消していた気がする。