一部抜粋


 気掛かりなのは、社会のそうした不寛容さの高まりが、今回の犯行の背景にあるのではないかということだ。
 移民や難民を排斥する動きは各地で増えてきている。トランプ米大統領はメキシコ国境への壁建設を強行しようとしている。欧州では移民の排斥を訴える極右政党が支持を広げている。
 格差の拡大や貧困で人々の不満が蓄積し、過激思想やテロの温床になっているとみられる。世界の政治リーダーは、人々が本来の思いやりを取り戻すために社会をどう見直すのか考えるべきだ。
 偏見をあおって支持を集めるのは、もってのほかではないか。
 排他的な風潮は社会を悪化させて、ますます生きづらくなるという認識を共有したい。求められるのは共生のための知恵だ。

【日本でも、ネットなどで依然としてヘイト的な言論が見られる。人々に鬱屈(うっくつ)した感情を募らせないために、何が必要なのかが問われている。】



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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190318-00000006-kyt-soci