【ワシントン共同】日米両政府がミサイル防衛網の強化に向け、米海軍イージス艦に搭載する新型レーダーを共同開発する方向で最終調整に入った。
中国やロシアが開発を進める「極超音速ミサイル」など新型兵器への対抗を視野に探知能力を高め、米国のミサイル防衛網の中核を担うイージス艦の防護強化を図る。
北朝鮮の核・ミサイルの脅威に直面する日本側は共同開発を通じ日米同盟の強化にも役立てたい考え。日米外交筋が17日明らかにした。
日米の安全保障分野でのさらなる一体化により、大国間の軍拡競争の一端を日本が担うことを懸念する声も出そうだ。
防衛装備品の共同開発を巡っては日米両政府が進めてきた改良型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の共同開発が今月に終了し、生産段階に完全移行。新型レーダーが次の柱となる見通しだ。
米海軍のイージス艦は将来的に2種類のレーダー搭載を予定している。
上空監視には2020年に搭載予定の最新鋭弾道ミサイル探知レーダー「AN/SPY―6」を使い、
新型レーダーがイージス艦自体を防護する低空監視を担うことを想定する。
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