米動画配信サービス大手ネットフリックスは6日、コロンビア出身の作家、
故ガブリエル・ガルシア・マルケス氏の代表作「百年の孤独」をスペイン語で映像化し配信すると発表した。
1967年に発表された「百年の孤独」は数世代にわたる家族を描いた作品。
世界各国で翻訳され、20世紀で最も大きな影響を与えた作品の一つに考えられている。
映像化されるのは初めて。
ネットフリックスのシリーズ作品では、マルケス氏の息子2人が製作責任を務める。
撮影は主にコロンビアで行われる予定。
息子2人は発表文書で、マルケス氏は「百年の孤独」の権利を売ることに長年消極的だったとした。
映画には時間的制限があることや、スペイン語以外の言語での製作は同作の内容を十分に表現できないと
考えていたことが理由だという。
しかし、現在ではテレビが新たな黄金時代を迎え、世界の視聴者が外国語の作品を受け入れていることから、
「ネットフリックスが提供する驚異的な規模の視聴者に脚色作品を発表するのに、これ以上適した時期はない」と説明した。
マルケス氏は2014年に87歳で死去した。
「魔術的リアリズム」の旗手として多くの作家に影響を与え、1982年にノーベル文学賞を受賞した。
https://jp.reuters.com/article/bv-column-mizuho-idJPKCN1QO0JO