刑務所の中にある全国で唯一の中学校、長野県松本市の旭町中学校桐分校で卒業式が行われました。
長野県の松本少年刑務所にある旭町中学校桐分校は、もう一度学びたいという希望を持った受刑者が全国から集まり、1年をかけて義務教育の課程を学ぶ全国で唯一の刑務所の中
にある学校です。
7日は、去年4月から桐分校で学んできた20代と50代の2人が卒業式を迎え、中林勝彦校長から卒業証書が手渡されました。
中林校長は「自立に向け成長したことを信じています。先生や仲間を思い出し、これからの人生を歩んでほしいです」とはなむけの言葉を贈りました。
続いて、卒業生の代表が「勉強をしても結果が出せず苦しい時もありましたが、皆さんの支えがあったからこそ卒業することができます。これからも社会復帰と更生の道を歩んで
いきます」と決意を述べました。
最後に、2人の卒業生が「仰げば尊し」を歌いました。
旭町中学校桐分校によりますと、全国的に中学校を卒業していない受刑者が減ってきているため、今年度から中学校を卒業したもののもう一度学び直したいと考える受刑者でも入
学できるようになり、2人のうち1人は、そうした受刑者だったということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20190307/1010007890.html