最強の肉食恐竜とされる、ティラノサウルスについて、最新の研究成果を踏まえて紹介する特別展が、来週からアメリカ・ニューヨークで始まるのを前に、メディアに公開されました。

ニューヨークにあるアメリカ自然史博物館では、11日から来年8月までティラノサウルスの特別展が開かれます。
これを前に5日、メディアに展示内容が公開されました。

ティラノサウルスは、最近では羽毛が生えていたという説が有力になっていて、特別展でも羽毛で覆われた子どもや頭から背中にかけて、羽毛がある全長12メートルほどの成長した実物大の模型が展示されています。

また、CTスキャンなどを使った頭蓋骨の化石の分析から、ティラノサウルスには広い範囲を見渡せる視力や、優れた嗅覚があったことなども分かってきていて、こうした分析のもととなった化石なども展示されています。

さらに、壁一面を覆うスクリーンには、およそ6600万年前の白亜紀末期の森がアニメーションで映し出され、人の動きに合わせてティラノサウルスが威嚇するように動き出し、当時の様子を疑似体験できます。

アメリカ自然史博物館の渡辺彰伸博士は、「ティラノサウルスは21世紀に入ってから新たな技術を使った分析でどう生息していたのか明らかになってきている。特別展を通じて、最新の情報を知ってもらいたい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190306/k10011837521000.html