宇宙ベンチャー企業、米スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)の宇宙船
「クルー・ドラゴン」が3日、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功した。
同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)と同氏のチーム、そしてNASA(米航空宇宙局)にとって
重要な節目となる。クルー・ドラゴンは今回が初飛行となり、無人で打ち上げられた。
クルー・ドラゴンは将来的に宇宙飛行士を輸送するために開発された。米国の競合企業ボーイングも
NASAが進める「商業乗員」プログラムの一環として、NASAと契約を結んでいる。
クルー・ドラゴンは米東部時間の午前5時51分ごろに国際宇宙ステーションとの最初のドッキングを完了した。
唯一の乗員は女性のマネキン人形「リプリー」で、この名前は映画「エイリアン」の主人公にちなんで名付けられた。
NASAは2日、「400ポンド(約181キログラム)の物資や機器に加えて、クルー・ドラゴンはリプリーを乗せている。
リプリーは人間の形をした実験機器で、この宇宙船に乗り組む宇宙飛行士が飛行中通して体験することに
関する重要なデータを集めるため、センサーが装備されている」とブログに掲載した。
今回の飛行は「デモ1」と呼ばれており、
NASAの宇宙飛行士を乗せてISSを目指すテスト飛行「デモ2」は、今のところ7月に予定されている。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-03-03/PNSPSESYF01S01