【彩人国記】豊和精機製作所の女性ガンスミス・高橋七海さん(24) 銃の安全整備へ心砕く
2019.3.3 07:00
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銃規制が厳しい国内で、銃砲店「豊和精機製作所」(加須市)の高橋七海さんは、
国内でも数少ない女性の「ガンスミス」だ。顧客が持ち込んだ狩猟用などの銃を手入れしたり、
修理したりする職人はガンスミスと呼ばれ、いわば銃の整備士。高橋さんに銃を扱う仕事の魅力などについて聞いた。

−−就職したきっかけは
「もともと父がこの店のお客だったんです。私が新しい勤め先を探していたときに、
社員を募集していることを父から教えてもらったのが縁です。銃の知識はありませんでしたが、
社長から『分からなければ教えてあげる』と言ってもらい、働くことになりました」

−−就職してどれくらいですか?
「今年で3年目ですね。就職して1年で、1人である程度、手入れができるようになりました。
今では昔に比べ4分の1程度の時間で、分解から組み立てまでこなすことができるようになりました」

−−仕事で苦労したことは
「銃を分解する際、ミリ単位の微妙な調整が求められる場面もあれば、力が必要な場面もあります。
お客さんから預かった大切な銃を壊すわけにはいかないので、慣れるまで何をするにもおっかなびっくりでしたね」

−−今まで手入れした銃の数は
「1年で約350丁なので、3年間で1千丁ぐらいですかね」

−−仕事の魅力は
「何より1丁を整備し終えたときの達成感は大きいですね。それに私が手入れした銃を
お客さんが使っている様子を見ると、『ちゃんと動いてくれている』とうれしい気持ちになります」

−−銃を扱うだけに責任も重い?

>2以降に続く