新天皇即位に伴う5月1日の改元まで2カ月に迫った。昭和天皇が逝去した直後の平成の改元と異なり、
今回は祝賀ムードが広がる。改元に合わせて婚姻届を提出したり、日付入りの記念のスタンプを求めたりする人が
役所や郵便局に大勢訪れることも予想される。5月1日は10連休の真っただ中。役所の担当者からは
「休日返上で対応するしかない」との声が早くも上がる。
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年間3000件を超える婚姻届を窓口で受理する東京都新宿区。
土、日曜や祝日の受理は通常数件しかないが、戸籍住民課の担当者は「5月1日は改元に加えて大安の日。
大勢のカップルが区役所に届け出に来てもおかしくない」と語る。
普段の休日は数人の当直職員が休日用の窓口で婚姻届を受理するが、
「同様の態勢では対応できない」と判断。戸籍住民課の職員が出勤し、平日と同じ窓口を開けることにした。
「せっかくのおめでたい日。待たせることなくスムーズに受け付け、嫌な思いをさせないようにしたい」と話す。
30年前、大勢の利用者が詰めかけて混乱した公共機関がある。郵便局の窓口だ。
昭和最後の日の1989(昭和64)年1月7日の「64・1・7」と翌日の平成最初の日の「1・1・8」の消印を
はがきなどに押してもらおうと長蛇の列ができた。
同年1月7日と8日は土日で、一般の郵便局は休みだった。休日でも窓口の開いている
各地の中央郵便局などに人が押しかけ、東京・丸の内の東京中央郵便局では7日は約2900人、
8日は約4000人が列を作った。日本郵便広報室は「今回も連休中のため中央郵便局などしか開いていない。
窓口が混乱しないような対応を考える」という。