石垣市の平得大俣地区に配備が予定されている陸上自衛隊の造成工事は1日にも着工するものと見られます。
予定地では、午前8時ごろから工事車両およそ20台が資材を搬入し、仮設の柵や土のうを設置していました。
沖縄防衛局は県に対し、工事予定を3月1日から8月末までとしていて、早ければ3月1日のあすにも予定地の一部で工事が始めるものとみられています。
しかし陸上自衛隊の配備を巡っては、住民たちが計画の賛否を問おうと、1万4000筆あまりの署名を集め、住民投票を求めましたが市議会で否決。
住民たちにとっては、納得がいかない中での強行となります。
石垣市住民投票を求める会の金城龍太郎代表は「緊迫している空気を感じた。このまま工事着工しても島の現状、皆さんの思いなど分断している状況は変わらないのでみんなで話すきっかけというのを請求していきたい」と話しています。
防衛局は27日、予定地周辺4地区の住民と正式に面談。住民からは営巣期を迎える天然記念物・カンムリワシや水環境などへの影響を懸念する声が上がりました。
防衛局の担当者は「現状は(カンムリワシの)営巣を確認しておりませんので、今回やろうとしている工事については実施していきたいと考えています」と話しました。
そんな現場周辺で28日、QABのカメラがカンムリワシが飛ぶ姿をとらえました。小さな島を揺さぶる自衛隊配備計画。地域は緊迫しています。
http://www.qab.co.jp/news/20190228111723.html
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