世界自然遺産の屋久島で、登山客から集めた入山金など約2900万円を元職員が着服していたことが発覚。
その莫大な金は「ネットギャンブル」に消えていたという。
1993年に日本初の世界自然遺産に登録され、樹齢3000年以上と言われる縄文杉がある森や、
美しい滝など豊かな自然が人気の観光地・屋久島。
屋久島山岳部保全利用協議会によると、この協議会の統括・会計帳簿の管理を
担当していた40代の男性職員が「入山協力金」約2900万円を着服。
2月15日、協議会の総会に先がけて行われた内部の事前検査の際、元職員が自らの不正を告白し
発覚したもので、男性職員はその後、解雇されている。
「入山協力金」とは2017年からスタートした制度で、環境や美観の保全を目的に山に入る登山客から“任意で”集めているもの。
対象者は中学生以上の登山客で、日帰り入山の場合は1000円・山中で宿泊する場合は2000円となっている。
観光客が窓口で納めた協力金などはその日のうちに協議会事務室の金庫へ入れられ、その後、
月に数回に分けて協議会の口座に振り込まれていたというが、元職員はこの際、お金の一部を抜き取って入金していたのだという。
https://www.fnn.jp/posts/00429280HDK