1人乗り三輪自動車「ソロ」は、テスラ車のように完全な電気自動車(EV)だ。
今まで見た中でも際立って奇妙な外見のこの車が、通勤用自動車の定義を塗り替えるかもしれない。

ソロはカナダのエレクトラ・メカニカ・ビークルズが製造し、価格は1万5500ドル(約170万円)。
12月までに5000台がロサンゼルスの街を走り、今後2年間でさらに7万台が米西海岸向けに納車される見通しだ。
エレクトラ・メカニカの時価総額は約1億4000万ドルにすぎないが、同社への予約注文額は24億ドルに上る。
同社株は13日に3倍余り値上がりした。

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ソロには、米ゼネラル・モーターズ(GM)のオンタリオ州オシャワの工場に命綱を提供する可能性もある。
同工場は年内に閉鎖し、3000人が職を失うことになっている。

エレクトラ・メカニカのジェリー・クロール最高経営責任者(CEO)は、「それを巡り幾らか協議を行った」と述べたが、決定には至っていないと説明。
「カナダで設計された自動車のために、これら全ての人々を再雇用するほど私にとって幸せなことはない」と話す。

クロール氏はブルームバーグ・テレビジョンとの別のインタビューで、「当社はイーロン・マスク氏が製造できればいいのにと思っている車をつくっている」と指摘。
「4万5000ドルや10万ドル、25万ドルの車を生産するのは素晴らしいことだが、大衆車としてはいかがなものか。ガソリンを使わずにすむ1万5000ドルの車こそクリエーティブだ」と語った。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-18/PN3VSR6K50XU01