立命館大学の野間春生情報理工学部博士と善本哲夫経営学部教授は19日午後、大浜信泉記念館で八重山高校の生徒を対象にワークショップを開き、
仮想世界を現実のように体感できるバーチャルリアリティー(VR)や映画などで、渦輪で香りを伝える新開発の空気砲「クラスタ方式空気砲」を国内で初めて公開した。
電子制御が可能な空気砲の香気を使うことで映像と同期した臨場感の伝達や、人が集まる施設などで香りを拡散させた演出の実用化を目指す。
初公開に対して両氏は、地域と大学生をつなぐ役割を持つために同大の職員や大学院生が2018年10月に石垣に設立した一般社団法人イノベーション・アイルと協働していることから石垣市で発表した。
クラスタ方式空気砲は、四方10a角の板面に小型の空気射出孔を複数設置。
圧縮空気がデジタル制御された個別のタイミングで射出され、複数の香りを正確にブレンドして好みの香りをつくり出すことが可能。
生徒らは、事前に用意され射出されたパイナップルや月桃の香りを体感して、空気に匂いをつける仕組みを学んだ。
野間博士は「デジタル技術で匂いや香りのブレンディングが可能となる。石垣島の環境に合わせた匂いをつくり、発信したい」と展望した。
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