シリウスが空から消える!?5kmサイズの小惑星がシリウスを星食 中南米で観測
2019/02/19 16:46
太陽系外の恒星として最も明るい、二重星のシリウス。
大きい方の星はシリウスAで、太陽よりも25倍明るい星であり、距離も近く、
太陽系から9光年以内です。シリウスは多くの文化において、
その特別な明るさから長らく重要な役割を持っていました。
そのため50個近く名前がつけられています。シリウスという名前は、
ギリシャが起源となっており、「輝く」という意味です。
19日の夜、中央・南アメリカやカリブ海地域の一部で、シリウスが一瞬消える事になりそうです。
その原因は小さな小惑星がシリウスの前を通過するためで、1.6秒ほどの星食が起こると、
世界掩蔽観測者協会(IOTA)は伝えています。
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小惑星の名前は”4388 Jürgenstock”で、見かけの大きさはシリウスより
若干大きくなっています。この小惑星の角直径は、0.007アーク秒であるのに対して、
シリウスの角直径は0.006アーク秒です。そのため、小惑星がシリウスの前を通過すると、
シリウスは短時間暗く、あるいは完全に消滅し、すぐに光を取り戻すことになります。
シリウスは、一度ゆっくりと瞬くのです。
小惑星の直径は4.7kmで、1964年に天文学者”Jürgen Stock”によって発見された天体です。
天文学者にとって、この星食は小惑星の寸法を知るための稀な機会。
どうやら不規則な形をしているようなので、シリウスの光をさえぎる程度を見ることで、
その形が明らかになるかもしれません。
https://nazology.net/archives/31697