琴浦町で１８日、１００年余り前に貨物船が遭難して亡くなった韓国人の船員を追悼する供養祭が開かれました。
１００年余り前の大正７年、今の琴浦町の赤碕沖で１５人が乗り組んだ貨物船が遭難した事故で、韓国人の船員のイ・セウォン（李歳元）さん（当時２７）が死亡し、地元の人た
ちが埋葬しました。
近くの海岸に建てられた供養塔では毎年命日にあわせて供養祭が開かれていて、今年は地元の有志などおよそ４０人が参列しました。
供養祭では神戸にある韓国総領事館のパク・ギジュン（朴起準）総領事が「船員が命を落とす悲しい出来事があったが、住民の温かい心のおかげで安らかな気持ちで眠っていると
思う。供養塔が親善の象徴となることを願っている」と挨拶しました。
そして、参列した人たちが供養塔の前で線香を手向けてイさんをしのんでいました。
供養祭を開いた琴浦町の岩田弘さん（８３）は「日韓にわだかまりはあっても、これからも亡くなった船員の気持ちや残された家族のことを思っていきたい」と話していました。
パク総領事は「両国の間にはいろんなレベルの交流があり、今回のような民間レベルの自発的な交流が両国の未来の発展のために重要な意味があると思っている」と話していまし
た。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/20190218/4040002117.html
