太平洋戦争に従軍し、昨年1月に亡くなった元海兵隊員の遺品から、沖縄県出身者と思われる家族の写真など6枚見つかった。
写真館で撮られたと思われる家族写真や小学校の集合写真などで、写っている少女の3歳〜小学生ごろまでの成長が確認できる。
米兵が戦地から持ち帰った遺留品を遺族に返す活動をしている米国のボランティア団体「キセキ遺留品返還プロジェクト」は、「写真に写っている少女は存命の可能性もある。家族に返したい」と情報提供を呼び掛けている。
6枚の写真は、髪形や服装などで県出身と思われる女性が写る。
共に写る少女は着物や洋服を着ており、小学校の集合写真の裏には「昭和十一年一月 七日取り、宇栄原キミヨ」と記されている。
同団体のメンバーで米イリノイ州在住のジャガード千津子さん(66)=愛知県出身=によると、写真は93歳で亡くなった元米海兵隊員アール・パルマーさん=米カンザス州=が所有していた。
遺品整理をしていた家族が120枚ほどの写真を見つけ、日本への返還を依頼した。その中の6枚が、県出身者のものと思われる。
パルマーさんは太平洋戦争時にサイパンにいたが、120枚の写真の大半は旧満州(中国東北部)で撮影されたものと見られることから、
ジャガードさんは、写真の持ち主は満州出征後に南方転属になった日本人のものではないかと推測している。
「沖縄の方の写真をどのような経緯で、パルマーさんが持っていたのかは分からない。少女の姿がとても印象的で、写真を本人に返したい」と話した。
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