道東の羅臼町の沿岸で、イルカの群れが流氷に囲まれて身動きが取れなくなり、8日朝、このうち9頭が死んでいるのが確認されました。
7日午後4時半ごろ、羅臼町海岸町の沿岸で、イルカ10数頭が流氷に囲まれて身動きが取れなくなっているのが見つかりました。
町によりますと、8日朝、職員などが救助に向かったところ、9頭が死んでいるのが見つかったということです。
一方、海岸には4頭が打ち上げられ、職員などによって海に戻されたということです。
流氷はすでに遠ざかり、ほかに動けなくなっているイルカはいないということです。
イルカの生態に詳しい北海道大学大学院水産科学研究院の松石隆教授は、「流氷の動きが早く、閉じ込められてしまったとみられる。北海道で流氷によってこれだけ多くのイルカ
が死んでしまったケースが明らかになるのは珍しい」と話しています。
町によりますと、死んだのは太平洋やオホーツク海に多く生息するイシイルカで、専門家が研究に使うため回収したということです。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190208/0007725.html