韓国空軍、空中給油機の実戦配備で独島など作戦時間増加

1/30(水) 17:00配信

中央日報日本語版

昨年11月に韓国空軍に導入された第1号空中給油機「KC−330」の戦力化行事が30日、釜山(プサン)の金海(キムヘ)空港で開かれた。
空中給油機は各種軍用機の航続距離を延長して作戦の行動半径を広げる特殊機で「空飛ぶガソリンスタンド」と呼ばれている。米国と英国、フランスなど世界30カ国余りで運用中だ。

この日の行事は鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官の主幹で航空機命名式および空軍参謀総長祝辞、儀仗行事などが行われた。
今回の行事を通じて実戦配備された空中給油機「KC−330」は、昨年11月の導入後、武器・装備体系の品質検査およびシステム
正常施行などに対する受諾検査を受けた。検査期間、韓国空軍の主力戦闘機「F−15K」と「KF−16」を飛行させて実際の給油テストも成功裏に終えた。

韓国軍が導入したエアバスD&S社の「A330 MRTT」機種は最大108トンの燃料を積載することができる。空中で給油機に装着された
フライングブーム(Boom)を被給油機に挿入すれば、1分で約4500リットルに達する燃料を急速給油することができる。4500リットルは中型車およそ70台分の容量に匹敵する。

今回戦力化された空中給油機は今年追加で3機の導入が決まっており、空軍は計4機を運用していく予定だ。

燃料タンクを満タンにしたF−15Kは通常空中で30分ほどの作戦を遂行できるが、空中で給油を受ければ作戦時間を最大1時間以上延長することができ、
東海(トンへ、日本名・日本海)で最も遠方の独島(ドクト、日本名・竹島)では90分、南海(ナムへ)で最も遠方の離於島(イオド)では80分まで作戦が可能になる。
全長59メートル、全幅60メートルに達する空中給油機は、有事の際には300人余りの兵力と47トンの貨物を輸送できる輸送機としても使用することができる。

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